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写真・図版
ニジェールでの谷垣雄三さん=京都府京丹後市提供

 京都府京丹後市は、西アフリカのニジェールで延べ36年にわたり医療活動を続け、現地で亡くなった同市出身の医師・谷垣雄三さん(1941~2017)を名誉市民として顕彰した。3日の市制20周年記念式典で顕彰状と名誉市民章を親族に授与した。同市発足後、プロ野球選手だった野村克也さんに次いで2人目の名誉市民となった。

 谷垣さんは同市峰山町出身。峰山高から信州大医学部へ進み外科医となった。1979年、産業医としてニジェールで1年近く働き、帰国。82年に再びニジェールに渡り、亡くなるまで医療活動を続けた。その間、私財で2回診療所を建てた。手術回数は1万2千回を超えたという。

 式典では谷垣さんの業績を紹介する画像が流された。その後、中山泰市長が「郷土に尊い誇りを賜り、ありがとうございます」と述べ、めいの奥村智子さん(65)=福知山市=に顕彰状と名誉市民章を手渡した。奥村さんは谷垣さんの兄・泰三さんの手紙を代読し、「心より厚く御礼を申し上げる」と語った。

 奥村さんは取材に、谷垣さんの思い出として「家に帰ったらニワトリを解剖していたことがあった。やさしい人で一緒に遊んでもらった。再びニジェールに行く前にフランス語を勉強していたことを覚えている」と話した。(滝川直広)

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